国見V1メンバー イタリアへ… | 小嶺魂 魂のブログ

国見V1メンバー イタリアへ…

 大分の立石敬之コーチ(36)がセリエBベローナのテクニカルコーチに就任することが11日、明らかになった。来年1月からの半年プラス1年の延長オプション付き契約で合意に達し、近く正式にサインする。同2日にイタリアへ渡り、同7日のアベリーノ戦でベンチ入りする可能性もある。

 きっかけは3年前。立石コーチとベローナのマッシモ・フィッカデンティ監督(38)はパルマでのコーチ研修で知り合った。当時テクニカル・ディレクターだったアリゴ・サッキ氏(現RマドリードTD)を交えた連日の議論で意気投合。サッカー観や価値観、年齢も近いことから、2人は帰国後も親交を深めていた。

 昨年、ベローナに就任したフィッカデンティ監督は前季19位のチームを7位まで躍進させた。現在も自動昇格の3位と勝ち点6差の暫定8位。親日派の指揮官はセリエA昇格に向けたカンフル剤として、白羽の矢を立てた。現場で同監督をサポートするほか、対戦相手の偵察、映像分析など仕事は多岐にわたるという。

 立石コーチは今季、皇甫監督の補佐役としてトップチームに入閣。9月に同監督の辞任に伴い、1試合だけ「暫定監督」として指揮し、退任。その後は巡回コーチとしてトップから下部組織までをサポートしていた。2年越しのオファーを大分フロント陣も承諾。同コーチは「日本人、アジア人がイタリアできちっと仕事をしたという事実をつくりたい。いろいろ勉強して、チームの中で潤滑油のような存在になれれば」と抱負を語った。


■立石敬之(たていし・たかゆき) 1969年(昭和44)7月8日、北九州市出身。響南中(現若松中)で全国3位。国見高では総体準優勝、選手権初優勝のメンバー。創価大3年のときブラジル、アルゼンチンへ留学。ポジションはMF。卒業後、平塚-東京ガス-大分でプレー。99年、引退後はユースやサテライトコーチ、強化部長などを歴任した。今月上旬、日本協会A級ライセンス養成講習会に参加。家族は夫人と1男1女。


12/18 日刊スポーツ九州版より